最近は幼い子供でもストレスなどで胃の不調を訴えるケースが増えています。ネキシウムなどの胃腸薬は有名で普及していますが、子供が服用しても大丈夫なのでしょうか。今回はそんな疑問を調査していきます。

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ネキシウムを赤ちゃんに飲ませるのはダメ

ネキシウムは一般名をエソメプラゾールマグネシウム水和物として、胃酸の分泌を強力に抑制するプロトンポンプ阻害薬(PPI)として開発された飲み薬です。胃酸過多によって起こる胃痛、胸焼けなどを和らげ、胃潰瘍や逆流性食道炎の治療に用いられています。市販される胃腸薬のH2ブロッカーとは異なり、持続性や胃酸分泌の抑制作用に大きなアドバンテージを持ち、服用期間に制限があるものの、画期的な胃酸分泌抑制薬となります。国内で承認されたPPIとしては4番目にあたりますが、誰にでも効果が実感できるほど安定性に優れたものはネキシウムだけとなっています。最近では食事の欧米化に伴い、逆流性食道炎の小児患者が増加傾向にあることから、小児の適応となるPPIが求められていますが、現在のところネキシウムは体格がしっかりしている15歳以上からの適応となっています。海外では欧米を含む70ヶ国ですでに小児の適応を取得していますが、日本では小児に対する使用実績がなく、効果や安全性について確立していないため未承認となります。さすがに常識さえあれば考えることもないと思いますが、赤ちゃんにネキシウムを投与することはできません。通常であれば、病院で検査を受け、必要な治療薬を処方してもらうのが一般的ですが、手元のネキシウムがあるから投与してみようなどと実験するような真似をしてはいけません。これはネキシウムに限った話ではなく、医薬品すべてにおいて言える話です。成人と赤ちゃんとでは体格から免疫、その他にも様々な点で大きく異なります。投与量も違いますし、実際に使用して効果があるかも分かりません。関節や臓器など成長に関する点で問題が起こることもあるので、いくら海外で1歳以上の子どもに投与することが承認されているからといって、安易に使用しないようにしましょう。

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